Days

 

 

 

Days

 

 

 

少し、憧れていたのかもしれない。いや、少しどころではないだろう。

あの輪の中に入ってみたいときっと願っていた。妬ましく思う気持ちは嘘の塊で本心は自分でも確かめた事などなかった。

 

でも、そんな思いも虚しく、月日は流れて、何年も何年も流れてしまった。

 

 

ポッターとエヴァンスが、死んだという話を聞いたのはあまりにも突然の事だ。

学生時代…あんなにも笑っていた奴らが死んだなんてやはり信じられなかった。結婚もして子供も居たというのに…。

 

今更、気付いても遅かった。

 

もっと早くに打ち解けていればよかった。もっと話しておけばよかった。だけど、今は後悔をするだけだ。

 

 

 

「バカめ…」

 

ポッター家の墓に向かって呟いた。だけどそれはポッターとエヴァンスに向けられた言葉ではなくて、当時の自分自身に向けられた言葉だと思う。

 

あの頃が、あの時が、羨ましく思ってしまう今。

 

 

 

「…」

 

あいつらなんて……

 

彼らの笑顔が脳裏に焼きついて離れない。

 

 

 

 

 

※墓参りって事にしといて下さい。